スイカ割りとは、目隠しをした状態で、棒を持ち、過度に回ったのち、指示に従いスイカをかち割るというサマースポーツである。
夏が大好きな少数派の私でも嫌いなものがあり、それがこのサマースポーツである。
スイカ割りの主役とは、割る人と指示する人どちらなのだろうか。人数の比率で言うと、割る人は一人しか存在せず、希少な存在である。恐らくみんなこっちをやりたいのでは無いだろうか。
しかし、割る人は目隠しをされている上、開始準備に何度も回らなければならず、自我がほとんどない状態でのスタートである。そんな人間が周りの指示だけにしたがってスイカを割れたとて、なにか嬉しいことはあるだろうか。私は割れても割れなくても、今のどういうことだったんだ、となってしまう。自我がない状態でするゲーム、おもろいかな。
では指示側がメインなのだろうか。指示する人は割る人以外の人達であり、基本的には大勢いる。自分が指示側の場合は多人数の中の一人である。そんな中で私が指示したとて、私の「右右右」という声は届いているのだろうか。そんなことを考えてしまったミニバスの合宿では、スイカ割りの途中、暇やな、としか思っていなかった。
そもそも目隠しをした上でさらに回転もするからグダるのである。どちらか片方で良いのではないかと考えた。友人に聞いてみると普通に方向わかるから無理やろ、と言われた。回転だけ多めにして一発勝負でやれば回転率高くて面白そうだと思ったんやけどな。
スイカ割りは長い。大して面白くないのに長いし暇なのである。ほぼバイトやん。
スイカは普通に割らせてほしい。というか普通に切って食べたい。視界アリの包丁アリで。