【短編】とじようの現実郷

エッセイと俳句。 最近はたまに小説。 人質を解放してください。

2024-01-01から1年間の記事一覧

10分⑤

このシリーズは寝る前の10分を使ってダラダラ喋るやつです。 なんでも人に言ってしまうタチである。 口が軽いとかそういうことではなく、その場でおもろいかなと思ったことはすぐ口にしてしまうという意味である。 ブログやってるから、とか金だけはあるから…

10分④

完全に忘れて寝るとこでした。これは寝る前の10分でそれなりの文字を綴るというやつです。お願いします。 理解できない概念がある。 コク。 たまにイキッて使う時があるが、コクというものをあまり理解していない。そもそも理解出来ている人はいるのか? 味…

10分③

これは寝る前に10分でそれなりの文章を書くシリーズです。 パチンコにハマらない。 正直賭け事は面白いと思う。でかい金額を賭けてみたいとは思う。でもパチンコの良さが分からない。せっかちで飽き性すぎて耐えられない。 成人式に出席せずに行ったのが初パ…

10分②

この文章は、私が寝る前におおよそ10分で書き上げるシリーズでございます。口語とか文語とか特に考えず、できるだけ指をとめずにフリックしてゆきます。 なんとなく今日もやります。今月中は更新することを目標にしようかと思います。 お菓子という言葉がす…

10分①

お久しぶりです。 最近はブログっぽいブログを書いていなかったので、書きたいと思いたち、あんまり考えすぎるのもなということで今10分測りながら書き始めました。 糸井重里のほぼ日に憧れて、ゆるいコラム的なものを書こうと思います。クオリティは低い。…

【単発】派手

知ってたと思った。分かってたわ、と。 手作りであろうくす玉が割れて、思ったよりも早いスピードでスパンコールと紙吹雪が降り注ぐ。雪というより雨だ。水溜まりみたいになった紙吹雪に目を落としながら、いつもはクラシックが流れていたことを思い出してい…

【短編小説】おす

推しが死んだ。 二次元の話じゃない。 最近SNSのつぶやきや動画のアップロードがないなと思ってたら、突然タイムラインに流れてきた。 むぎの推しが亡くなった。 何度も読み返しても何回考え直してもその事実は変わらないみたいだった。 暖房の効いた空間は…

【短編小説】ファン

「ネカフェはほんま住めるで」 ずっとおれるわ、体育の日高先生が言う。 隣の席に座っている、英語の安田先生は、先輩の日高先生に対してタメ口混じりに嬉しそうに相槌を打っている。 教師になってから、というより社会人になってからは怒涛だった。歳を重ね…

【短編小説】最終

心臓が止まった気がして飛び起きた。 朝顔がもう萎み始めている。 確実に止まった心地がした。淋しかった。今まで胸の中でずっと動いていたものとの別れを思うと淋しかった。 妙に体が軽かった。早朝、一世一代の大仕事を終え、拙い足取りで何とかたどり着き…