【短編】とじようの現実郷

エッセイと俳句。 最近はたまに小説。 人質を解放してください。

LINEバブル

LINEグループは極力抜けない方がいい。

苦手な人がいるグループだからといって退出しない方がいい。

いくら嫌いな人であっても、時間が経てば100%なぜ嫌っていたのだろうと思う日が来る。時間というものは全ての怒り、悲しみなどの感情を和らげる。

些細なことだが、それを経験するかしないかで人生の人との付き合い方が変わる。

嫌いだからといって距離を置くと、もうその人を思い出すきっかけというものが極端に少なくなる。一切なくなる場合もある。しかし、LINEグループを残していれば、たまに昔の物を見返すと、こんな人いたな、と思い出すきっかけになる。嫌いな人が退出してしまっていても、退出ログは残っているため名前を確認する事はできる。

こんな小さなことでも、再度嫌いな人に触れるきっかけがあることで、嫌悪は時間が解決してくれるということを学ぶことができる。なぜこの人に怒っていたんだろう。なんでこの人を避けていたんだろう、と。

それがわかれば、嫌いな人と付き合うのが少しは楽になる。長くは続かない感情だと割り切れる。

しらんけど。

というわけで、この世には私しかいないLINEグループばかりが存在する。