【短編】とじようの現実郷

エッセイと俳句。 最近はたまに小説。 人質を解放してください。

蛍火や信号無視と2人乗り

ポテ投げ(ほかす(ステル)公募投稿版)

アルバイトでフライドポテトを揚げた。フライドポテトが苦手という人は珍しく、極少数だと思っているのだがどうだろう。そんなフライドポテトも悲しい結末を辿ることがある。アルバイト先で販売されているフライドポテトは、ライバル店のように皮がついてい…

急ぐなよ生き急ぐなよ散る桜

自由律

テレビ欄以外も見ればよかったな

LINEバブル

LINEグループは極力抜けない方がいい。 苦手な人がいるグループだからといって退出しない方がいい。 いくら嫌いな人であっても、時間が経てば100%なぜ嫌っていたのだろうと思う日が来る。時間というものは全ての怒り、悲しみなどの感情を和らげる。 些細なこ…

ボウリングボーリング

懲りずに某屋内複合型レジャー施設に来ている。 ここではボウリングを初めとしとした、カラオケ、UFOキャッチャーやビリヤード、ダーツなどといった娯楽が楽しめる。今日も行き場のない若者たちがここに集まり、整理番号片手に自分の番号がパネルに表示され…

ほかす(ステル)

アルバイトでフライドポテトを揚げた。 ポテトが嫌いという人は珍しく、極小数やと思っているのだがどうやろか。 アルバイト先で販売されているフライドポテトは、ライバル店の皮がついていてホクホクとした半月型のものではなく、The フライドポテトと言え…

登りラーメン

中華そばの汁がレンゲに登ってきている。 勘弁してくれ レンゲの持ち手に汁が登ってきているという事はすなわち、中に落としてしまったということを表している。登ってきているという表現が適切かどうかは分からないが、斜面になっているレンゲの持ち手をみ…

ひげ

おじゃる丸で好きな回をふと思い出した。ほんまに存在するのかわからんのですけど、メモ代わりに書きます。 おじゃる丸は千年前の時代から月の穴という所を通って、現代にやってきたとかいう設定やったような気がする。 月一で満月の夜だけ故郷に帰ることが…

イクラは基本的に上を向いている

眠る時はうつ伏せで眠る。仰向けで寝ると天井に何かが居た時に怖いし、天井からなにか落ちてきた時に顔面や腹、局部などといった弱点に当たる可能性が高い。こうかはばつぐんだ。 小さな頃は一人で寝るのが怖くて、うつ伏せで寝たり、丸まって寝たりすること…

句会

落葉 自転車のカゴに飛び入る枯れ落ち葉 掃除用具 これ以上絞れぬ雑巾枯芭蕉 木枯、凩 木枯らしに乗れぬ葉っぱが地を這って

ハンドソープ

指を弄るのが癖だった。 さかむけが気になってはちぎっては投げ、秒針を見つめてはさかむけを毟る。割れた爪を剥いてはゴミ箱に飛ばし、2枚爪を剥がしては息を吹きかけていた。 高校生の頃この癖をどうしてもなおしたかった。血が出ることも少なくなかったし…

凍て風や千代に八千代に続くのか

句会テーマ 飛行機

極楽で枯葉が落ちたと確信し

着ぶくれて電車の隅に横たわり

浮いた歯でビル風を噛むクリスマス

昨晩歯磨きをしたかということばかりを考えている。

朝が極端に苦手だ。どのくらい苦手かと言うと、ミニバスの大事な試合があるのにも関わらず、起きるのが嫌という理由だけで休むくらいである。 朝かよクソがと思うくらいである。 起きてすぐ死にてーと思うくらいである。 今日くらい休んでもなんとかなるやろ…

駅を出て今日は冬至と人づてに

早回しの第八芸術

街灯の光とともに降りる蜘蛛

レンゲの持ち手にスープが上がってくるような心地だ

過ぎ去りて思い出せぬは金木犀

夜なべしてられなくなったら死になさい

睡眠の逆算だけが人生や

べべを買う

友人や先輩とお洋服を見に行くのが好きだ。特にここ数年は古着屋に入り浸っている。 インターネットで探せば好きなデザインの服は見つかりやすいし、いつでも見られるので便利である。でもやっぱりサイズ感や色味、質感が分からないし、届いてからイメージと…

秋の暮れもう観た映画の予告編

蜜蜂が地に落ちて胎児になりにけり

きりぎりすもしも時間が戻せたら 句会テーマ 時間

人はみな黄昏時にシャッターを 句会テーマ 黄昏時

秒針とさかむけ交互に見る永夜